わざもん

名古屋黒紋付染 株式会社武田染工


名古屋黒紋付染の歴史は慶長16年(1611年)、尾張藩士小坂井家が、藩内の旗、幟などの製造にあたったことが始まりといわれています。染色方法には、浸染と引染の二種類があります。浸染に独特な特徴があり、生地に紋型紙を貼り、それを生地の両面から紋当金網(もんあてかなあみ)で押さえて締付け、下染めをした後、黒の染料液に入れて染め上げます。この紋当金網の使用は名古屋黒紋付染特有の技法で、これにより長時間の浸染が可能となり堅牢度の高い黒色となります。
作業工程は、以下の通りです。


1.つもり
アクを取り去った絹の生地に、 注文された寸法どおりに袖や襟、身頃などに印をつけていきます。これによって紋の位置が決まります。


2.紋型紙はりつけ


3.紋当金網付け
直径5センチほどの真鍮の金網を紋型紙を貼り付けた上から当て、糸で締め付けます。生地の裏表両面に貼り付けた型紙を2つの紋当金網で押さえることにより、紋型紙がずれたりはがれたりするのを防ぎます。

4.下染め
型紙に十分水を吸わせて染料を吸い込ませないようにするため生地を水に浸してじゃら下染めを行います。この下染めには紅下と藍下の二種類があり、黒の本染めをしたときの色合いに微妙な違いが出ます。下染めは80~90度の染色浴槽に染料を入れて溶かし、その中に生地を入れて、染めむらのできないようにときどき動かしながら10~15分間染めます。


5.本黒染
本黒染には浸染と引染がありますが、浸染では、反数に応じた分量の黒色染料を90~95度の染色浴槽に入れ、下染めを行った生地を入れて、ときどき動かしながら30~40分間染めます。ゆっくりと時間をかけて染めるのが名古屋黒紋付染の特徴で、これによって、経年劣化の少ない色のあせない黒が得られます。この後一昼夜水に浸けた後、紋当金網と紋型紙をを外し、よく洗い、自然乾燥させます。


6。紋上繪(もんうわえ)
家紋の形に白く染め抜かれたところ(紋場という)に家紋の細部を描き入れます。にかわの少ない上質の墨を使い、極細の筆と定規、分度器を使って一筆一筆手描きで家紋を完成させます。名古屋黒紋付染の完成です。なお、描かれた家紋は洗っても落ちません。年月がたって紋場が汚れ、家紋が薄くなってきたら、紋洗いをする事によってまたきれいに使えます。
※名古屋黒紋付染は染部門と紋章部門があり、紋上繪は紋章部門伝統工芸士が描きこみます。

武田染工は父武田武、息子武田和也と二代続けて「名古屋黒紋付染」染部門伝統工芸士となっており、黒紋付染ばかりでなく、反物の染は当然のことながら、お客様が大切にされているお着物の保管や染替えなど様々な着物のご相談も承っております。


店名:株式会社武田染工
所在地:〒468-0055 愛知県名古屋市天白区池場4丁目1309番地
TEL:052-801-4631
URL:http://www.takedasenko.jp/
FacebookURL:https://www.facebook.com/takedasenko

ものづくり愛知・名古屋の職人展
URL:http://h-t-n.jp/specials/shokuninten/articles.cgi?id=1

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