わざもん

名古屋桐箪笥 名古屋桐たんす工房 出雲屋

名古屋桐箪笥は約4百年前、尾張名古屋城の築城に従事した職人たちが城下町に定着し、中区袋町(現在の錦通付近)及び大須裏門前町あたりで、「箪笥」「長持」などを製造していたのが始まりです。徳川幕府によって全国統一が行われ、民衆の生活も定着してきた慶長15年(1610年)木曽川の洪水にたびたび侵されたことのある清須に代わって、名古屋に築城し、新しい町づくりが始められました。慶長19年(1614年)に完成した名古屋城には、10万石の木材が使われたといわれています。それに伴って、大工、左官、鍛冶屋などの職人の技術も急速に向上したと考えられます。
名古屋桐箪笥の作業工程は以下となります。


1.造材
厳選された桐材を2~5年月の間、自然乾燥を施し十二分に木のアクを抜き乾燥させることで製品になってからの狂い、変色を防ぐ事ができます。多くの量産品は、この手間のかかる作業を効率化の名のもとに省かれているところもあるようです。

2.木取り
桐材の木目の状態を見て判断し、使用部分に応じて板を切断。仕上りを想定して木目をそろえ、幅合せをしていきます。

3.狂い直し
自然に乾燥させた桐材を火にあぶる作業をして板の反りやひずみを修正していきます。

4.はぎ加工
何枚もの板をはぎ合せて1枚板を造る。部材のはぎ面を水平に削った後、接着剤を塗り、紐、締め金具を使って固定、自然乾燥する。伝統的な製作技法の一つです。

5.本体加工
寸法にあわせ切断、削り、仮組み加工の後、接合部を接着し木釘を打ち込んで固定していきます。伝統的な製作技法である水引きや木殺しなどの技法を使います。

6.引き出し加工
枠組みを製作し、底板に木釘を打込み組み立てます。引出し枠組みを蟻組技法で製作し、板に合わせて木釘を打ち込み組み立てます。

7.仕上げ加工
主に伝統的な仕上げでは木地全体を調整した後、うづくり(かやの根を束ねたもの)で磨き、木目立てをします。そして、やしゃぶし液(矢車附子の実を煎じた液)にとの粉を混ぜた液を塗り、色つけと目立てを重ね、最後にろうで磨く事により、ツヤを出して防汚処理を施しております。また摺り漆仕上げや独自の自然塗料仕上げもしております。

8.金具付け
完成した総桐たんすに、最後の仕上げに金具をひとつずつ取り付けていきます。その型に相応しい金具を選び、ひとつずつ丁寧に取り付けていきます。

9.調整
最後の仕上げに全体的なバランスを再確認し、抽き出し、引戸等の調整を検査して完成です。 伝統的な仕上げの製造には、検査終了後、本物の手造りの証である「伝統証紙」を貼付し、製品の信頼性をよりいっそう高めていきます。
※最初の写真は桐箪笥の工程のまとめです。
出雲屋はこの匠の技の歴史を汲み産声をあげ、創業以来60余年、名古屋 桐たんすが持つ独特の優美な意匠を最大限に活かす丹精込めた製品造りを進めてきました。また、私たち出雲屋では伝統を時代に活かす創意工夫を新しい製品造りにも取り入れています。伝統の技が生きづく伝統的な総桐たんすから、桐素材を活かしたリビングにマッチするお洒落なデザインの総桐チェストまで、お客様の要望を取り入れながら、常に時代の一歩先を歩む姿勢を大切に製品造りに努めています。


店名:名古屋桐たんす工房 出雲屋
所在地:〒486-0903 愛知県春日井市前並町前並8-4
TEL:0568-31-8627
URL:http://www.izumoya.co.jp/

ものづくり愛知・名古屋の職人展
URL:http://h-t-n.jp/specials/shokuninten/articles.cgi?id=12

名古屋桐箪笥の説明はこちら
伝統工芸青山スクウェア
URL:http://www5.somard.co.jp/crafts/introduction/wood/2903.shtml